ゆで卵ちゃん
梅昆布茶
君のことをついついゆで卵ちゃんと呼んでしまうのは僕の悪い癖だが
君が僕のことをゴリラちゃんと呼ぶのはとても心外なんだね
ああ確かに見た目はその通りなんだがそれにしても僕のデリカシーをボロボロにして
今日も君はケラケラ笑っているなんて奴なんだゆで卵ちゃんでもねそのツルツルが大好きさ
いつもタンデムするんだ僕のぼろスクーターでねえ素敵なドライブだろう
お祭りでたこ焼き食べたっけそして指切りしたよねいつまでも変わらないってね
そして些細なことで笑い転げていたっけあの遠い日にあの思い出のなかに
君が輝いているんだ今もね空に浮かぶ雲みたいにね
思い出を静かに閉じてしまおうたゆとう心のままに生きようか
君のいない世界なんてね想像もしてなかったさ今もそうさ
時間の砂はほらさらさらと流れてゆくさ僕を置き去りにしてね
記憶のなかの今もねキラキラと輝いているさ
ねえゆで卵ちゃん僕を忘れた頃に君を思い出しているのさ