X線
凍湖(とおこ)
瘤だらけの罪悪感を、家に置いてけぼりに
まひるの電車にゆられ
晴れた空が眉間に滴り落ちるばしょにいく
宇宙の滴がX線になってぼくを透過して
きっとどっかたいないの、奥の方に引っかかった
「ちいさなあの子(は歳をとらない)」をさらっていってくれるから。
入道雲の白さにくるまれ、どこかとおくへ。
みたことのないばしょへ。じゆうに。
自由詩
X線
Copyright
凍湖(とおこ)
2013-05-10 13:37:27