星のない夜
伊織

みんな
だいたい頑張っていて
だいたい戦っている
分かっていてなお
それに
手を染めようとするのは、


リフレインしているのは
泣き出した大人たち
頭を撫でてあげたら
少し微笑んで
また泣き始めた


寂しさと寂しさが引き合うといえば聞こえはいいが
お互い低きに流されているだけ
分かっていてなお
そこで
重なってしまうのは、


目の前を消えないのは
見捨てられた子供たち
右手を差し出したら
少し考えて
左頬を殴られた



なにも わからないよ
なにも かわらないよ



一人で眠ろう
一人を眠ろう
どこかのアイドルも言っていた
己の敵は己自身だ、と



それでもまだ
助けてほしい私がいるんです


どうすれば、


自由詩 星のない夜 Copyright 伊織 2013-05-09 22:34:49
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