ブルーライト
伊織

星がかろうじて見える夜に
PCメガネは駄目ですね
真っ青な
街灯の残像が
揺れる


影おくりなら十数えれば消える
けど
青が散る
視線を追いかけて
振り切れない



   昔、だいすきだった人がいました。
   見送った。そう思っていました。
   十八年、そうして、
   何事もなかったかのように息をしていました。
   でも今日は、

   「星が綺麗だね。」

   そう言って、手もつながなかったその人が、現れたんです。



住宅地の灯りとてもきれいね
あなたは今も二十二歳のままで
だからもう
手は
届かない


自由詩 ブルーライト Copyright 伊織 2013-05-09 22:11:01
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