理性と狂気
はなもとあお

理性と狂気


意思決定において
必要な情報
正しい目標は何か

それぞれの個人において
モデルは、ない

システムは
自らが自らのかがみとなり
うつし出されたものを
自らで判断する

迫りくる狂気に立ち向かうには
それしかない

だって、誰も信じられないから

自分だけの孤独な戦い

他者を受け入れるだけの
闇が明けるまで
失った信頼の底を
補強するのに
誰が自分を心配していて
いまに悲しんでいるかを
客観的に見ることが
必要

理性には底があって
信じるものという柱がなければ
知は
何の役にも立たない

明日への一歩さえ出せない
感覚
感情
情動
情念

理性からしか正しい情動(肉体的作用)は導かれない

柱は
幼い頃から支えてくれた両親、兄弟、姉妹
愛してくれる恋人、パートナー、友達、医師、カウンセラー
柱は、必ず、
生きて寄り添っている、人だ。

宗教も主張する意見の正しさも
その柱の人との価値観のすり合わせで
証明されるのであって
それらが、柱とはなりえない

人は、ひとりぼっちでは、世界に立てない

生まれるのも
死ぬのも
ひとりだが

゛ひとりぼっち゛は狂気の檻に閉じ込められる
狂気は不信から必ず訪れる
理性の底をすり抜けて
過去に自分が傷付けらるた言葉から
狂気の芽は噴き出す

ねじれた支配欲の下に置かれたことや
権力に抑圧された
本来柱となる人のもとで
理不尽な扱いを受けたとき
狂気は力を持つ
逸脱する思考と行為は
病となって
身体を支配する

狂気はひとりぼっちの空間だ

それを共有してしまう共同幻想は
悲劇をつれてくる


生まれと育ち
本能と理性

心臓は動いていても
進む方向を決めてはくれない
『心は遺伝子の論理できまるのか』?
そんな題名の本を
読んではいないけど
同じ親から生まれても
兄弟姉妹それぞれに性格があるように
持って生まれた傾向
それにインストールされる情報によって
わたし達は異なる
悟性
そう呼ばれる思考の能力は
柱となる
信頼する
好む
人間がいて始めて
正しい選択を導き出すから
道のまえに
生まれ歩いてきた軌跡を
暴力にさらされた誤った視線からではなく
信頼というプラスの
正しいとされる視線の側から

見直し
結論をやり直す必要がある
夢は
さまざまな過去の仮定を繰り返したりするけど
無意識と触れながら
起きて見る夢を
再び
歩きなおす

純粋ではない真実の
道を生み出す思考の流れを
導きだせ




参考文献
『現代思想入門』
Wikipedia
意思決定
理性
悟性
進化心理学
狂気
ミシェル・フーコー


自由詩 理性と狂気 Copyright はなもとあお 2013-05-09 13:55:52
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