ハンガーをかけたわたしにもどりたくって
御飯できた代

三秒前に、
物干し竿にハンガーをかけたわたしにもどりたくって
もう一度 かけてみた
そしたら六秒前ハンガーをかけたわたしが恋しくって、恋しくって
もう一度かけようとして やっぱりやめた

   二十四時まわって、め閉じて、瞼のうら、真っ白
   しんしん しんしん
   温度を閉じ込めたひかりがふりそそぐ
   しんしん しんしん
   手首が浮き上がって 血流はだまってる

 (何度も何度も黒いハンガーだけをかけようとするんだ!顔のない人が!) 

あの日、物干し竿にハンガーをかけたあの子にもどりたくって
今日も絵をかいてるの

あの日、物干し竿にハンガーをかけたあの子にもどりたくって
今日もじっと目をつぶるの


自由詩 ハンガーをかけたわたしにもどりたくって Copyright 御飯できた代 2013-05-08 21:37:26
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