優劣
莉音

あなたは私に何を思って
私を見上げるのですか

 きっと
 知らないのでしょうね

そういう不用意な尊敬の眼差しが
私の精神こころを殺すのです

子供でもできる簡単なことが
大の大人の私にはできない

そういう劣った私という存在に
尊敬の眼差しを向けること自体が
あなたがたの罪なのです

 きっと
 知らないのでしょうね


自由詩 優劣 Copyright 莉音 2013-05-06 21:37:27
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