子供の日
灰泥軽茶

鼓膜を震わす太鼓のリズム
笛の音は多くの人が吹いている
外に出てみると前の道路を鼓笛隊が練り歩いている
子供ばかりが所在なく雑多な感じ
兜を被った大人たちもなんだかなぁの雰囲気
だけれども毎年やってくる風物詩

風の色が少し変わると
ずんずん神輿がやってくる
白いはっぴに威勢のよい掛け声
ごろごろいるよ強面のおじさんたち
ティー地路でぶつけ合う神輿たち
信号機の点滅が可笑しいな
沿道に沸いてくる人々たち
白いはっぴが踊り青い空がぽかんと高い
静寂ののちあれれのまに早々撤収
車が流れだしいつもの風景

神様だってもうちょっと乱れなさいよ
喧嘩のひとつぐらいしたっていいじゃないかと
思われているかもしれないが
まぁあとは神社の方で楽しくやりましょうと
人の流れもあっというまにどこかへと消えていく


自由詩 子供の日 Copyright 灰泥軽茶 2013-05-05 23:28:50
notebook Home