ことのしだい第二楽章
もっぷ

口笛が苦手だった
草笛はもっとダメだった
シロツメクサの冠も
首飾りも夢で終わった

風がみてたそんな時代
いまは遠くわたしが望む
たぶん背丈は六歳の頃
レンゲソウが頷いていた

てのひらには雀の冬は
鳥殺しになってしまって
罪から逃げる途中の小径で

スミレを踏んでたズック靴
ピンク色の19センチ
そのズック靴ももうこの世の涯



自由詩 ことのしだい第二楽章 Copyright もっぷ 2013-05-05 21:32:07
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