緩衝が、干渉する感傷の
nm6

どうしても白熱灯でなければいけないのです
冬はあたたかいし
心なしか 黄色く胸がおどり
照らすと天気の記号のように半分になるので

そう こわれものはやわらかな
空気の入ったビニールでつつみます
プチプチつぶすあの
息苦しいやつですが

ひとつはじけて飛びます ことばを照らしては
いつもいつも不思議そうに見ていました
スッキリから遠いギシギシがひずむのを
もうひとつ遠くへと放り投げて 腕組みをして

言い切れなくて なんとも緩んでしまいますが
それは妥協で はじき出すしかないので
空気のような弧を描いて ときに舞っていきます

つながりはいつも曖昧で 矢印がセンチメンタルなので
いつもの点線を「ハセン」と呼んでみました 「ハセン」です
困りました 僕は とりあえずもう一度やわらかなあのビニールでつつむので
あなたは これ見よがしにまばたきをして 大事なものを見落としてください


自由詩 緩衝が、干渉する感傷の Copyright nm6 2003-10-29 00:54:03
notebook Home 戻る