愛しのツインテール
梅昆布茶

そよ風が四月を渡ってゆく
ぼくの探し物は君に決まっているだろう
公園のブランコに座っていた
同じリズムで揺れていた
ツインテール

いつか大人になってゆくんだけれど
しろいブラウスの胸がとても眩しかった
瞳のなかを雲が流れて
季節はめぐってゆくのさ

君がツインテールをやめる頃
ぼくは君のそばにいるだろうか
それともポニーテールかショートカットの娘に
恋しているのだろうか

君の冷たい頬に触れるのは
ちょっとひび割れた唇に触れるのは誰なの
僕じゃ駄目なの

でも今は僕のツインテール
愛しのツインテール
どうかそのままでいておくれ

そよ風のツインテール




自由詩 愛しのツインテール Copyright 梅昆布茶 2013-04-27 02:30:50
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