タイトルマニアの「例えば」のお話
木葉 揺

 センスのいい人のタイトルとか見てると感心しちゃって、「自分にはセンスないからなぁ〜」って思いがち。でも、タイトルってセンスだけじゃない。知識、知識。普段から、色々なことに興味を持って知っていくことが大事。。。なんて言うと、「うるさい、おばはん!」と言われてしまいそう。
考え方を変えましょう。皆さん、誰もが知識人です。っていうのは、何故か?生きてるからです。かなり強引ですね。(笑)私は就職直後まで、座右の銘は「知識は財産」だったんですが、その意味するところは、「今日たくさんの人と知り合った。」それも知識。(をいをい間違っている)「さらに名前を覚えた」それも知識。わあい、どんどん蓄積されていく〜!とお気楽な人間でした。
さらに、皆さんには、詩以外にも好きなものありますよね?例えばサッカーの好きな人。サッカーのルールや選手の名前を知ってる。それでいーんです!!(川平慈英ふう)
例えば、なんとなく「ストイコビッチ」(ちょい古い?)という選手が頭に浮かんだとしましょう。ええい!タイトル「ストイコビッチ」で詩を書いちゃえ!!(乱暴)サッカーのお話を書くのも良し。ストイコビッチさんの人生を書くのも良し。で、その「ストイコビッチ」というタイトルを見た人がサッカーを知らない人に「何かしら?このカタカナ」と思ってもらえたら、もうそれで十分です。あ、カタカナ嫌いでしたら、素通りするかもしれませんが、「何かしら?」だけでも詩と通りかかった人の間でコミュニケーションがあったわけで、そのとき読まれなくても、なんとなく記憶のどこかしらに残るかもしれない。その「かもしれない」に賭けるのも、けっこう何回かに一回は報われたりしてる。でしょう。おそらく想像の世界。でもこの想像が大事。
 次に、選手ストイコビッチを知ってる方が見たら、「おや、ストイコビッチがどうした?」
と気にしてくれる。まぁ、サッカーマニアの人に「タイトル負け」と言われる可能性があったって、まずは読んでもらうことでしょう。その辺、図々しく(笑)
 さらに「ストイコビッチ」と聞いて、「まぁ、妖精?」なんて思った人がいた日にゃ、もうバック転して喜びましょう。そこで、本文に「妖精」に関連する何か、を書けていたら、グーよ、グー!(古っ)
要するに、「ストイコビッチさん」について、何を知っているか?そこで、作者が知ってることが多いほど、書けることが増えてくる。詩の可能性が広がる。ヨーロッパおたくや、地理歴史マニアに向けには、旧ユーゴスラビアのお話。サッカー、スポーツ好きには彼のサッカーの特徴や活躍した試合のことでもいい。女の子向けには妖精のお話への展開する柔らかい話かしら?全部、上手につなげることができたら、それら全ての層の人を取り込める・・・かもしれない。(弱気)読む人が全員「カタカナ」という認識しかしてくれない場合もある。そんなときは「ストイコビッチ」という言葉を、「ただのカタカナ」として扱って、面白い詩書く。「ストイコビッチ が ヒトリボッチ」でもいいじゃないですか。わはは、私は自信がないので逃げます、ここまでにしておきます(苦笑)。
 偉そうなこと言ってきて申し訳ないです。実は、書いてる私自身が書くことで勉強させてもらってるんですよね。整理してる状態。。。ってか、私もいつも、こんな風に思いついて書いてるわけじゃないんです。書きたいこと書いてから、安易にタイトル(爆)。もちろん、ヒラメキで付けたの方がよっぽど「しっくり」くる場合もあります。センスが抜群の人なら、いつでも大当たりだ!そりゃそれでいい。
 でも私は、十分なタイトルが付けられずに投稿しちゃって、「うーんうーん、タイトルがぁ〜」と納得できないでいるときあります。そういうときは自分の知識じゃ間に合ってないんで、よそ様のお力を。。。あ、つまり仮タイトルやテーマの言葉を調べてみる。それだけでも、詩を推敲できる幅が広がっちゃいます。知ってることが増える。まぁ、調べて考えすぎてパニックになることもあります(汗)。「い〜〜!」って感じ。でも、それが詩の面白さじゃないかな?その分、ピッタリの言葉を探し当てたときはバンザーイ!たとえ、気づかれなくっても、可愛い可愛い。。。
 もっとも詩の書き方は色々、定義も色々。「そんなの詩じゃない」と思う人から、「当然」と思う人まで、幅の広さも詩の魅力。
ちょっぴり、私のタイトルへの執着を書いてみました。

って、ストイコビッチって、どこのチームやったんやら。。。


散文(批評随筆小説等) タイトルマニアの「例えば」のお話 Copyright 木葉 揺 2004-12-28 15:59:44
notebook Home 戻る