あのね
うんち

ぼくはそもそもひとりでぼくなのだから
ぼくのみているせかいをこわさないで
ぼくのたからものをこわさないで
たいせつなものはぼくにしかわからない
まちがってる?
いいんだ ぼくはぼくをまもりたいだけなんだ
ぼくのはしらをけさないで
ぼくのあいするものたちなんだ
ぼくのそだてるたからものなんだ

もちろんあなたのこと あいしている
あいしているっていうことばもつかいたくないほど
あなたとつながっている
あなたはこのうえもないほどふかくてうみのよう
それなのにむじゃきできらきらしてて
それでこれでもかってほど、しつぼうのなかでもがいたこともあったってね
ちいさなどくぼうのようなばしょでころされるところだった
こんなにひろいやさしさにつつまれたあなたがそばにいることは
とてつもなくすばらしいこと
あなたはいったいどこからうまれたの?
あなたはだれなの?いまだわからない

でもね
ぼくのなかの
ぼくのなかだけのたからものが
きえてはいけないんだ
だから
ぼくはぼくをあなたからまもるの
そしてたからものをそだてるの
そだててほんとうにおおきくそだってから
あなたにみせるからね

あなただけじゃない
たいせつなひと、みんなに
みせるの

ぼくはなにをつたえたいの?
ぼくはぼくのなかの
たいせつなこころが
つたえたいだけだ

こころが
すきだからだ


自由詩 あのね Copyright うんち 2013-04-25 02:08:33
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