真中の食卓
朧月

あなたと会話をする
迷路にまよいこむ
歩いても
ふいに道があわられきえる

言葉が
ひゅるひゅるとうねって
あなたをかすめてながれてゆく

わかってない
互いがしぼりだしている
声すら風にのまれてゆく

着地できない
また今日もあきらめそう
ただよいそうになる心をつかまえながら

会話って不便ね
花たちは笑っている
私たちは
それでも言葉に頼って生きているのだ

どうにかおりたった場所が
いつものそれぞれの椅子だった
食卓は
そんなわけであったほうがいいとおもう
私たちの箱に


自由詩 真中の食卓 Copyright 朧月 2013-04-23 10:15:26
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