自由帳
朝焼彩茜色
原稿用紙の裏の 自由帳
もう文字しか書けないけれど それが満足
私の意味はそれよ
好きな科目の中の愛 文字を生みたい もっと果てしなく深く
語り切れないという言い訳のトンネルに いつか 革命の光を見つける
私の意味はそれよ
原稿用紙のマス目が セピアの味を辿る 燃やしはしない
調べれば浮き出る漢字に 覚えない右脳の想像の奥の勝手
我流も程々に 品格の並び文字を置いてゆく
どんな想いで残してゆくか
どんな想いで刻んでゆくか
どんな想いで進んでゆくか
感じなくとも知らなくとも 自由帳は風に頼らず飛んでゆく
目を通す人々の欠片に 微塵の残像の風を吹かしたい
贈りたい 自由帳の羽根