濾過装置
灰泥軽茶

たくさんのどきり

わたしの世界がくるり

ころりころりと転がっていき

すっかり忘れていくうちに

ここはどこだか見覚えのある馴染む感覚が

ぽたぽたと濾過していく仕組み

そうして長い年月をかけてできあがった

純粋な喜びをあなたにさしあげる

嬉しさにあなたのたましいがひょこひょこ

嬉しさにわたしのたましいがひょこひょこ

目をつぶり一番大事なところを

つつきあいそしてつながれば

鏡の中へ

世界は無数にひろがっていく






自由詩 濾過装置 Copyright 灰泥軽茶 2013-04-17 01:47:36
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