無常の風のまにまに
梅昆布茶
君の耳もとを吹き渡る無常の風を
僕もしっている
ただしそれは知ってしまえばとても優しい
すべての不条理は無常という雨のなかさ
積み残された問題のすべての回答がそこにある
降りしきる哀しみでさえも過ぎ去ってゆくものさ
そう変わらないものは無いのだよ
重ねた手の温もりは一瞬の燃えあがる炎のように
焼き付いているがそれだって
いつかは失われるもの
永遠は無常という雨のなかさ
僕たちは無常の風に吹かれて生きているさ
自由詩
無常の風のまにまに
Copyright
梅昆布茶
2013-04-16 19:27:35