紅色のチューブ
まーつん
君から赤を絞り出そう
絵の具のチューブみたいに
滴り落ちるほどの血を吸った
むくむくの ナプキンのように
つまらないんだろ?
一体 何が楽しくて
そんな風に 自分を苦しめるんだ?
濡れた芝の上で
雨に撃たれながら
ピクニックをしようよ
そして喉が涸れるまで歌おう
キーが外れるほどに
美しさが増していく歌を
色鮮やかな羽根を見せびらかして
一羽の鳥が藪の中から羽ばたく
ジャケットの懐から
小さなピストルを取り出し
後ろ姿に 狙いを定める
俺はそいつの
血が見たい
血が見たいんだ