月乃助

 まさぐる天の 青色の時


そらが、青いって誰がきめたのさ
海も 僕らの春も青いという


 この世のすべてを網羅する
 辞書は、こんなにも重いのに
 そらの プリズムのあらゆる小片をあらわす
 ひとつの単語だってありゃしない


僕らはいつも その下で
生きることを
装てんされた 拳銃の銃口のように
胸につきつけられ


 Oddsに心をくだき
 勝ち組に 生き残ることをせまられる


24時の手のひらに
無駄という言の葉は、確かで
無益という努力を てらいながら
最後は、僕らがきっと
わらえるのさ


 やさしい他者などでは、けしてない
 時とは、命の集積にすぎず
 それもまた
 Kuuなのさ


Kuuは、なにもないってことじゃなくて、


 僕らの飲みほしてきた
 数えきれないCokeの缶 
 その中で 最後にのこされた
 目にみえぬおぼしめし
 空 という充実


それが、さしあたって

僕の現実
かもね










自由詩Copyright 月乃助 2013-04-09 16:56:09
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