金色の月と銀の笛
梅昆布茶
お月様は金色に輝いていました
湖底に沈んだ笛は綺麗な音色で鳴りました
少年は密かに想いを寄せました
まるでニンフのような少女へ
胸が時々しめつけられて
届かぬ想いを知りました
野に咲く花の姿さえ
花ある君に映るのを
小鳥の歌を合わすように
銀の笛もうたいます
薄紅に染め上げた
愛しい心の色でした
金色の月と銀の笛
どちらも静かに眠ります
笛を沈めた湖に少年の影が映ります
伝わる想いの愛しさに
少女の影が震えます
初めて触れたぬくもりに少女の心もふるえます
ただただ金色の月が見ているだけなのでしたが