離れなかった
吉岡ペペロ
金色の色白の少年が微笑んで
長い指の手を決然と合わせて
不動のこころで合掌していた
離れなかった
ぼくは世界中の
うまくゆかない蹉跌のひとびとが
うまくゆくようにと祈っていた
それがなにかに繋がるような
そんな気がした
離れなかった
金色の色白の少年が微笑んで
長い指の手を決然と合わせて
不動のこころで合掌していた
自由詩
離れなかった
Copyright
吉岡ペペロ
2013-04-08 23:11:26