ゆめ
ドクダミ五十号

トラウマ

”trauma”

心的外傷

夢とも

傷から滲む

エッセンス

覚めない

連続が

眠りを眠らせぬ


目覚めている様に

表皮と内奥に

同時に存在する

おぞましい夢


表面は飾れる

内奥はそれを貫く

果てが何処にあるだろう


命を断つ事で

果てとする

試みは

時に失敗して

命と傷の関係は

徒に強くなる


どう云うわけか

死の傍らで

生が微笑んでいる

そんな夢を

見てしまう


猿がラッキョウを剥くと云う

果てを求めて幾枚も

何が残るか

何が見えるか

同様に夢を

わたくしは観るのかもしれない



物象としての感覚は無い

夢とはそう云うものだろう

それでも繰り返すところに

病ている心の行為があるのかも

剥き続ける猿の指の動きの様に


忘却は散る花に似ている

望みの果てに散るのだから

迷いはあるだろうか

あるのだろうか

あるならば訪れよ


未だ猿の指が剥いている

眠れずの朝は静かだ


自由詩 ゆめ Copyright ドクダミ五十号 2013-04-05 05:28:53
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