さてきみは
HAL

先の解散総選挙で
ぼくらは民主党の体たらくに失望し
再び自民党と公明党の連立政権を選んだ

その政権を掌握したのは安倍晋三氏だ
彼の推進するアベノミクスと呼ばれる
デフレ脱却戦略は経済界は言うに及ばず
国民の多くが期待を寄せその支持率は鰻昇り

政権発足時から3ヶ月後には右肩上がりなんて
いままであり得なかった
でも円安ドル高になり
株価もリーマン・ショック以前の株価を越えた

ただ忘れていないだろうか
自民党の選挙公約には
自衛隊を国防軍にすると明記されていたことを

この夏の参議院選挙で自民党単独で
或いは自民党と政策を同じにする他の党と併せ
参議院で過半数を獲得したとき

ぼくらに突きつけられるのは
弟九条を含めた憲法を改正するかどうかだ
そのためにまず安倍政権は住民投票に必要な
衆議院・参議院の議員の3分の2が必要な憲法を
過半数で憲法改正の住民投票ができるようにすることだ

さてきみはどうする
いまの時点でのメディアの世論調査では
自衛隊を国防軍にすることに反対が約50%以上
賛成が30%以上だとの結果が出ている

この国のひとたちは振り子のように
片方へ振れ過ぎると戻そうという知恵を持っている
北朝鮮の挑発というより脅迫・中国と韓国の間に存在する領土問題に
国防軍ではなく自衛隊で充分だと言っていることと同じだ

でもきみにもぼくにも
自衛隊を国防軍にするということに賛成か反対かという
とても厳しい問いを突きつけられる

さてきみはどうする
ぼくはどうすると想う
正直に白状しておくけど
ぼくは迷いつづけている

さてきみはどうすると問われたとき
賛成するか反対するかにほんとうに悩み抜いている
だからきみに聴いたんだきみはどうするかと


自由詩 さてきみは Copyright HAL 2013-04-04 21:06:16
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