どねどね
灰泥軽茶

うっすら目が開く
窓の外は光で満ちている
部屋の中で春の匂いでいっぱい
蛹が孵化するように起きて
あんまり心地良いので二度寝

お昼過ぎ
町は活気で満ちている
生活の音が聴こえてくる
身体をゆっくり起こして春の余韻に浸り
もう少しだけと三度寝

疲れた身体が浮遊する
裏の疎水路に咲く桜が満開だ
花びらがゆったりと私も一緒に流れていく
気持ちが良い春の暖かさだ

四度五度起きて眠って
ようやく指先まで力が入って歩きだしたのは
二時をまわる頃
さあさあ
あれこれすましましょうと
そそくさと動きだす


自由詩 どねどね Copyright 灰泥軽茶 2013-04-04 16:35:15
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