青春
葉leaf
終わったはずの青春が
皮膚の微細な穴を通って
少しずつしずくを蓄積させていって
何かの風向きで強く匂う
孤独の針が何千本も
「誰にも愛されない」と囁く
雑草のようにいくら引っこ抜いても生えてくる
きれいに除草剤を撒いたはずなのに
永続する死が決定的に
「どこにも居場所がない」と叫ぶ
きちんと除染したはずなのに
所詮表土を剥いだだけ
深部にはいつまでも残存する
青春、治らない病気
自由詩
青春
Copyright
葉leaf
2013-04-01 18:13:07
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