散る葉
千波 一也
葉は、
いつか散る
かならず散る
その
散る、というさまは
さびしいけれど
寒々しいけれど
散る、という務めは
葉にしか担えない
わたしには、
どんな務めが担えるだろうか
模倣ではなく
比喩でもなく
ひとの命が、
ひとの命だけが
たどり着きえる場所は
どこだろう
自由詩
散る葉
Copyright
千波 一也
2013-03-30 10:16:25