Nowhere
Mélodie

ぽつりと零れて転がっていく
水たまりを踏み荒らして跳ね上がる今日
裾を翻しいつも泥まみれ
裸足のままで空を揺らして
波紋の向こうに明日を見た

澄んだ目をして手を差し伸べる
きみの足も泥まみれ
今すぐ渡って駆けだしたい
だけどきみはもう遠く遠く
まっすぐの背中には太陽が似合う
煌めく水面に空が揺れて
私はいつも雨と道連れ

口笛吹いてきみは未来へ
とてもそこへは届きやしない
それなら私は傘になりたい
風になってかかる雲を晴らしたい
きみの代わりに罪を背負おう
その目が世界を見はるかす
思うだけで草原が割れればいい
きみさえ幸せならそれがいい


自由詩 Nowhere Copyright Mélodie 2013-03-29 02:38:39
notebook Home