さらりとな
うめバア

早く、早く
手を取って
走り出す
子どもたちを追いかけて
私も月日をさかのぼり
もう20数年もむかしに来た

ことしのサクラの色
いつもよりもずっと
白っぽいのは
冬が寒かったからだ

過ぎゆく季節は
悲しみに満ちていた
わかっているのはただ1つ
これからはめまぐるしい変化の時

引きちぎられそうな不安もあるし
いいことだってあるだろう
だから
歌を口ずさめ


自由詩 さらりとな Copyright うめバア 2013-03-26 02:43:37
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