赤青黄



「星の名を昨日知ったのさ」

「夜眠れない子供達が
それを指差して笑う」

「星の数え歌を知らない僕達は
鬱蒼とした森の中を掻き分けて
始まりの場所へ向かう」

「夜の虹が吹き出る泉を飛び越える小鹿と小人が」
「手を繋いで星を目指したのは、なぜ?」

「水玉模様のパジャマを脱いで夜を目指そう」

「子供達が歌う声の眼差しは何を見つめて、」

「歩き出す」

「空を切り裂く星座の為に生まれた飛行機雲は五線譜となりて」

「走り出す」

「虹の楽譜が星星を弾いて紡ぐ音楽」

「踏み閉める」

「始まりの場所へ向かう」

「掻き分けて」

「切り裂いて」

「歌いだす」

「一つの音楽から

」「広がる」「

星が」「子供達が」

「鳥が「大地が「窓が

「雲が「音符となりて「星座が

「輝きが「痙攣する「森の中で「私たちは「僕等は


「星の名を憶えた





自由詩Copyright 赤青黄 2013-03-21 23:03:37
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