昴
赤青黄
「星の名を昨日知ったのさ」
「夜眠れない子供達が
それを指差して笑う」
「星の数え歌を知らない僕達は
鬱蒼とした森の中を掻き分けて
始まりの場所へ向かう」
「夜の虹が吹き出る泉を飛び越える小鹿と小人が」
「手を繋いで星を目指したのは、なぜ?」
「水玉模様のパジャマを脱いで夜を目指そう」
「子供達が歌う声の眼差しは何を見つめて、」
「歩き出す」
「空を切り裂く星座の為に生まれた飛行機雲は五線譜となりて」
「走り出す」
「虹の楽譜が星星を弾いて紡ぐ音楽」
「踏み閉める」
「始まりの場所へ向かう」
「掻き分けて」
「切り裂いて」
「歌いだす」
「一つの音楽から
」「広がる」「
星が」「子供達が」
「鳥が「大地が「窓が
「雲が「音符となりて「星座が
「輝きが「痙攣する「森の中で「私たちは「僕等は
「星の名を憶えた