無題
アラガイs


子供のころは有名な人になりたかった 。

サッカー選手になりたかった 。

ストリッパーでもよかった 。

ひと殺しでもよかった 。

バスの運転手にはなりたくなかった 。
明るい室内の鏡を見るのが怖かった 。

壁につけた左端のキズを今でも埋めている 。

かえるになってもよかった 。

晴れわたる空の窪みの下で

あの頃のわたしが今でも潜んでいる 。
















自由詩 無題 Copyright アラガイs 2013-03-18 16:15:33
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