4年いっしょにいたひとへ
御飯できた代

わたしが恋をしたのは、4年いっしょにいたひとだった。
らぶりーできゅーとなえがおでいつだって、こっちに笑いかけていた。
ずっとずっといっしょだって、ちかったわけじゃない、けど、
そうなるんだって、そうなるんだって。

***

ねえ、

かくれんぼしよって。
どこからともなく降ってきて、あの子はなんにも持たずにいってしまった。
らぶりーできゅーとなえがおはいつだってわたしを追いかけてきて、
鬼ごっこじゃないんだから! と怒ったこともあった。

おおい、でておいでよ。
おおい、おおい。でておいでよ。

夢のなかでさけんでも、おへんじはなくって、
“いじわるしないで”ってだけお手紙をおくった。
あてなのかわり、あのらぶりーできゅーとなえがおをニガオエしておいたよ。

おへんじがまちきれなくって、メールうった。
“あなたのえがお、すてきだとおもう”
おへんじはとうめいなあまつぶ。
おへんじはあらしがたたくこきざみなふるえ。
わたしのおへんじはかくれちゃって見えないとうめいな。

***

みつけたけど、
ずっと終わらなくて、おいかけられて。
かくれんぼだって続いてるのに、鬼ごっこだって始まっちゃって。
一緒に逃げたくても、わかんなくって
ごめんねって、いえなくて。いいたくて。
ひとりよがり!
だれでもないひとに怒られながら、ずっといっしょにいつづけた。

わたしが恋をしたのは、2年いっしょにいたひとだった。
なくしたくなかったのは、2年いっしょにいたひとだった。
いつだったか、おもって。
わたしが恋をしたのは、4年いっしょにいたひとだった。
わたしが恋をしたのは、4年いっしょにいたきみだった。

***

今も、おもっている。


自由詩 4年いっしょにいたひとへ Copyright 御飯できた代 2013-03-14 02:21:40
notebook Home