コインランドリー
たもつ

 
 
小銭を持って忍び込む
生臭い二つの身体で

薄汚れた僕らの下着は
日々の生の慎ましやかな残渣
死に対するささやかな抵抗

乾燥機をかけよう
余計な水分が
涙にならないように

月明かりは消して帰ろう
誰も何も
探さなくていいように
 
 


自由詩 コインランドリー Copyright たもつ 2013-03-11 19:27:25
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