群れ
霜天

満月の空
循環、円を歩きます
振り返れば影がゆがむので
進むことを
渡されています

街道の名前は不明
集まる人達は群れ
大きな坂道と階段
鐘の音が、ひとつ

進んでみる、今日に
手掛かりはなくて
暗号がひとつ、ふたつ
解けばくすりと、笑うことも
順路の先にあるような
失敗した花火のように
星が夜空にまばらです
北の端の霞んだ星の
目印と
僕がいます


とりあえずの、群れ
名もない街道の
寒風と、夜空に
身を寄せ合っても
他人の、こと

手をつなぐことはできても


会っても、またどこかで
十字路で別れましょう
そっと、冬


自由詩 群れ Copyright 霜天 2004-12-24 16:44:13
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