ひらり、ぽわ
唐草フウ



わたしと云う うつわの中に
血のほかのものが
そうめんながしのようにさらわれながら
どこかへとするする向かっている

芯のある雪の根もとで
眠っているかと思いきや
ハマグリの部屋で
だれかに目覚めたがってたり

毎年のように
春が来ればって言って
雨の降るよるには
かならず明けた空がある夢
スローガン、たすき掛けで
でもじつは頭から如雨露であびてる

そんな汁のつぶつぶが
こされないままきょうも
わたしを洗っていて
何なのって

わらないで
わらわないで
みがかなくてもいいって、、
「でも」って言ったらふさいで
向かう先をゆだねるのは 冬だまり
ただの空中を揺れる 季節










自由詩 ひらり、ぽわ Copyright 唐草フウ 2013-02-26 20:22:49
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