かりん島のここここ鳥
るるりら

かりん
 島の
こここ
こ鳥


  恍惚のかおり 蜜のにおいに むせ返る
  夜咲く花は たれのため
  こここ鳥は 花の中をぬけだして
  歌声のほうへ朝日とともに 飛んでくる

  一斉に飛んでくる 


     こ, こ, ここ,ここ,こここ,こここ........



かりん
 祷の
こここ
こ嗚呼

    鳥が人の歌を真似て 謳っている
    人がそれに答えて 謳っている
    おなじリズムで 謳っている
       

     こ, こ, ここ,ここ,こここ,こここ........


     夜のとばりが落ちるころ
     ことりは 話を咥えて飛んでゆく
     高い木の上の花咲くほうへ
     お話を咥えて飛んでゆく

         こ, こ, ここ,ここ,こここ,こここ........
            
    

****************************************************
初出「あなたにパイを投げる人たち」の即興ゴルコンダ(仮)に
投稿させていただいたもの

  http://anapai.com/CGI/cbbs/cbbs.cgi?H=T&W=T&no=0
タイトルは、 クローバー さんです。


自由詩 かりん島のここここ鳥 Copyright るるりら 2013-02-26 07:48:47
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
るるりらの 即興ゴルゴンダ