運命線がない
凍湖(とおこ)

運命線がないんだね
ってだいすきなあなたに
言われたので
なんだか、無性にうれしい。

つまるところ
わたしの指には赤い糸がないので
わたしとあなたは運命じゃないし
前世の行いのせいじゃないし
神さまのご意志とかでもないので
自らの意思で、勝手気ままに生きている
わたしとあなたが、同じソファに腰かけていて
わたしとあなたが、同じ膝小僧をしているさまは
眩いフラッシュで
何回でも切り取れる
必然的な
永遠なのです。


自由詩 運命線がない Copyright 凍湖(とおこ) 2013-02-26 03:07:09
notebook Home 戻る