小さな幸せ
佐藤伊織

私は自然と対話する
好きなものが好き
身体性
小さな幸せ
ささやかな愛

これらは
すべて
人間の機械化への道である

おんなじことを

機械達が喋ってた

万国博覧会が
数秒毎に開催されるので
太陽の塔が
どこまでその首を差し出すので

無数の顔が全地球から
発生するので

わたしたちは機械になれる
嬉しい
涙を流す程嬉しくて
嬉しくて

ああこれが
幸せになる道なのだ
機械化された世界
機械化された都市
機械化された身体
機械化された宇宙
機械化された神々











自由詩 小さな幸せ Copyright 佐藤伊織 2013-02-24 11:24:57
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