巡礼
HAL
もう充分だと言うのは
きっと身勝手なんでしょうね
でもその気持ちが消えないんです
良くないことだとは分かっていますが
やはりこうして日々を
何とかうっちゃっていると
いつも最初の想いに
戻り着いてしまうんです
佳い音楽も聴いてこれました
佳い映画も観てこれました
佳い本も読んできたつもりです
佳いひとにも出逢いました
辛酸と呼ばれるものも舐めてきました
でもそれはぼくだけではなく
誰でもやっていることは知っています
ぼくはきっと弱虫なんでしょう
ぼくはきっと臆病なんでしょう
もう うっちゃっることに
疲れ果てることがあります
ただもう自分でピリオドを打つ
勇気はありませんししたいとも想いません
死神とは二度逢うことができました
しかし彼は邪見にぼくの手を振り払いました
暫々 崇められ天におられる方
ぼくの願いを聞き入れてはくださいませんか
答えはNOの様ですね
きっとそうだと想いました
いま想う希望は諦めます
いつかあなたからの招待状が届くまで
しかし辛いもんですね
いつかは分からないときを待つのは
やはり巡礼なのでしょうか
生きていくことは巡礼なのでしょうか