巡礼
HAL

もう充分だと言うのは
きっと身勝手なんでしょうね

でもその気持ちが消えないんです
良くないことだとは分かっていますが

やはりこうして日々を
何とかうっちゃっていると

いつも最初の想いに
戻り着いてしまうんです

佳い音楽も聴いてこれました
佳い映画も観てこれました
佳い本も読んできたつもりです

佳いひとにも出逢いました
辛酸と呼ばれるものも舐めてきました

でもそれはぼくだけではなく
誰でもやっていることは知っています

ぼくはきっと弱虫なんでしょう
ぼくはきっと臆病なんでしょう

もう うっちゃっることに
疲れ果てることがあります

ただもう自分でピリオドを打つ
勇気はありませんししたいとも想いません

死神とは二度逢うことができました
しかし彼は邪見にぼくの手を振り払いました

暫々 崇められ天におられる方
ぼくの願いを聞き入れてはくださいませんか

答えはNOの様ですね
きっとそうだと想いました

いま想う希望は諦めます
いつかあなたからの招待状が届くまで

しかし辛いもんですね
いつかは分からないときを待つのは

やはり巡礼なのでしょうか
生きていくことは巡礼なのでしょうか


自由詩 巡礼 Copyright HAL 2013-02-23 18:05:19
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