首が回らない
鵜飼千代子

首が回らないのに
辛気臭いが被さったら
最悪
食えないカビの温床

なんとか上げ上げで脱出したら
足を引っ張る奴の
便利屋にはならないよ
いますけど。

陽があたれば途絶える命
じめじめの土壌が嫌なら
陽当たりにおいで

灼熱のアスファルトで
「自然と社会の公正に感謝」出来るのか



「聞く」ことを重視している場所で
育った井の中の蛙は
逆の世界に飛び込んだとき
どう立ち回れるのか
シミュレーションをして
自らにワンクッション置いてから
いけ



そして、帰っておいで






自由詩 首が回らない Copyright 鵜飼千代子 2013-02-20 00:14:39
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