進め春
朝焼彩茜色
雪になれないミストの塊が降りてくる 桜の薄紅を水に溶き
私は筆の先端に任せ 続けている
墨のグラデーションを感覚に委ねる
発信源は心か魂か腹の底か 雪になりたっかたミストに尋ねる
陽だまりを その綿を ただ描きたい
要らない余分な色のない世界 モノトーンの枠さえ虹を操れる
素朴元素 もっと透明な空気を吸いたい
優しい植物の色素の意味が泳ぐ エメラルドの海
曖昧な四季へのバトン 確立する この候 進め春
雪になりきれないミストの塊が降りてくる
曖昧を確信に180度パノラマを革命させてゆく
進め春
迎春が強か濃く息づく
進め春