進め春
朝焼彩茜色

雪になれないミストの塊が降りてくる 桜の薄紅を水に溶き
私は筆の先端に任せ 続けている

墨のグラデーションを感覚に委ねる
発信源は心か魂か腹の底か 雪になりたっかたミストに尋ねる

陽だまりを その綿を ただ描きたい
要らない余分な色のない世界 モノトーンの枠さえ虹を操れる

素朴元素 もっと透明な空気を吸いたい
優しい植物の色素の意味が泳ぐ エメラルドの海

曖昧な四季へのバトン 確立する この候 進め春
雪になりきれないミストの塊が降りてくる 

曖昧を確信に180度パノラマを革命させてゆく
進め春

迎春が強か濃く息づく
進め春


自由詩 進め春 Copyright 朝焼彩茜色 2013-02-18 17:08:28
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