「台所のアルミ鍋を占有して何が悪い!」
あ、いえ、こちらの話ですスイマセン。
ユーレイのよに背後に立った父親が、私からアルミ鍋を奪い取ろうとしただけです。いつものコトです問題ありません。
はじめまして。無軌道、無計画なネットサーフィンによってぐうぜん漂着しました、ここ"現代詩ふぉーらむ"とゆー場所に、かれこれ数年間にわたって勝手に棲みついている ツ と申します。もちろん誰の許可も貰っておりません。エヘン。無許可。ところで、そこの不法入国者のあなた!あなたは許可持ってるんですか?、、、てか"あなた"とかゆってみたけど、自分以外の人間の顔すら見たことないよー。他に誰か住んでんのかな。人とか。なにぶん私設コテージの中に終日引きこもっているため、自分の他にいったいどんな人間やお菓子な名前の生物が生息しているのか、よく把握しておりません。ただ、どこからともなくキナ臭い香りが、、いえ、人や獣の気配が、むしろ一定数の動植物から放たれたかそけき息遣いみたいなものがひしひしと伝わってくるのですが、この薄くて頼りないコテージの壁越しに、、あ、、とかタラタラつぶやいている隙に、父親がまんまと私のアルミ鍋を強奪してゆきました。なんてオヤジだ。ナニが「俺はこの安もん丸出しのぺラいアルミ鍋じゃなければ即席ラーメン食べる気がしない」だ。知るか。いいトシこいてマジメに腹を空かせた虚無僧のよーな身のこなししやがって。フザケんな。これでは私が果汁を加熱するものがなくなってしまったじゃないか。どーしよう。、、いえ、よくあるコチラの世界の台所の話ですあしからず。
(くもり。職場のも寄りのミニストップの陳列棚から、、焼きそばバゴーンが、、消えた。。)210808UTC Jan 2012
いつだってそうだ。バゴーンに限ったことではない。私の好きなモノはいつだって、すぐにコンビニの店頭から姿を消してしまう。私が好きになるモノは、世間の欲望にまるで応答を示せない、ニーズのカケラもないダメなモノばかりなのか。バゴーン=捨て湯スープ付きのカップ焼きそば、、なんてもっと北方の住人でもなければ誰も有り難がって食わないのか、それとも、マサカ。マサカ、それとも、、この私が好きになるから、ダメなのか。
つい先週だってそうだ。行きつけのファミリーマートから、アサヒのホットオレンジジュースが、こつ然と姿を消した。
http://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2011/pick_1017-4.html
店頭に出現してからわずか10日足らずで、ホットドリンクケースの中から見事にパージされてしまった、ホットオレンジジュース(まだ製造されているのだろうか、人知れず今もどこかでどこかで撤退戦を繰り広げているのだろうか)。
口にするとひろがる、あの、うっすら酸味のきいたぬるくてくだらない味わいが酷く、酷く、酷くお気に入りだった。
やさしくて安心感のある、あのくだらない味(てかアレないと落ちつかない...)。
そもそも私はホット果汁全般(数年前ひっそりと自販機から撤退した伊藤園の"HOTビタミンフルーツ・シリーズ"はサイコーだった...)好きなので残念でならない。
幻の大陸。"ホット果汁系ドリンク市場"。
だが、希望はある。信ずる者は......。
たしかにホット果汁系ドリンクは常に世間様からのニーズがないシロモノなのかもしれない(やれ"バリスタ"だ"ほっと茶んねる"だ、この世界の人々は褐色系の飲料しか口にしないのかもしれない)。
過去数多の飲料メーカーがその未踏大陸の攻略に挑み、ことごとく"煮え湯"を飲まされてきた。
踏破した者は誰もいなかった。誰もその大地に自らの旗を打ち立てられなかった。
単独首位に躍り出て"ホット果汁黄金期"を築き上げたかに見えた、かの"伊藤園"でさえその例外ではない(いまだ伊藤園の"HOTビタミンフルーツ"はこの列島の四季を知らない)。
だが、希望はある。信ずるものは.....。
ぼくはこうも思う。冒頭で書いた通り、ホット果汁系ドリンクて、じつはホットコーラと同じでふつーのグレープジュースなどをアルミ鍋で温めるだけでいいとゆーお手軽さなんですよ。ぼくの行きつけのコンビニから姿を消したホットオレンジ(バヤリース)だって、まぁ、さすがにホット仕様なのだろうけれど、でも通常のバヤリースを温めたモノとそー違いがわからんてゆーか、むしろふつーのバヤリースを温めたモノのほうが全然イケルかも!てくらいなもので。
で、えと、映画とかオンガクって、同じ作品でも視聴環境によってぜんぜん別の作品・表現になってしまうじゃないですか。良いとか悪いじゃなくて。たとえば劇場のスクリーンで見るのと5インチ位のスマホのディスプレイで見る「ミッション:インポッシブル」は完全に別モノだし、音楽だって、ゼンハイザーのヘッドフォンと100YENショップで購入したイヤホンで聴くのとでは体験としてやぱし別モノじゃあないですか。優劣の話ではなく(むしろぼくなどはオープンリールやノイズ雑じりのAMラジオの音質サイコー!派ですし...)。でね、アサヒのバヤリースだって、それと同じでいいんじゃないかと(出力環境的に)。もちろん、メーカーさんはどーゆー環境でバヤが飲まれるか、季節とか、気温とか、場所とか、ええと商品が消費される具体的なシーンみたいものを想定してつくってるぽいですが、それはもちろん素晴らしいことですが、いっぽう、僕たちは必ずしもそーいうティピカルな想定(あるしゅ規範的な)に従ってコンテンツを消費する必要はないし、しない。や、アタリマエですが。んなもん買った人のじゆうに決まってますが。
それで、もっとゆえば、ぼくのよーな末端の消費者じゃなくて、その中継段階でも、想定外の事故は起こっていいとおもうんだ。。(ぼそっ)
具体的にゆえば、ホット果汁ドリンクなるものは手軽に、カンタンに誰でもつくれる。アルミ鍋やレンジといった飲料を温めることができる器具さえあれば。そして、いわばごくごくふつーの果汁ジュースさえあれば(ホット果汁ドリンクが誕生しうるために必要な条件と、そのハードルのなんとゆー低さ...)。そこに希望がある。事故が起きうる可能性がある。
ホット果汁系ドリンク市場。幻の大陸。んなものはどこにもないのかもしれない。そこはすでにレッド・オーシャンなのかもしれない。ただ......。
は〜、いつも、自動販売機にジュースを補填しているおじさんのうしろ姿を見るとおもうわけですよ。
「この缶コーヒー大戦争時代。たしかにその自販機にホット果汁系ドリンクが入り込む余地は一ミリもないのかも知れない。......が、あんたが今、自販機の"つめた〜い"のコーナーに補填しているそのミニッツメイド、せめて一度でいいから、うっかり"あったか〜い"のコーナーに差し替えてくれよ!」
と。。