超信地旋回
カマキリ

あふれていくものをせき止めるすべはなく
細い腕がグラスを傾かせるたびに、
毒のカプセルを口の中で遊ばせる作業を
どろどろする部屋の、青い窓から見ている

絆創膏では隠し切れないものが、君の影に入っていくのが怖かった
うらみとかつらみとかそういったものを食べてひとまず歩いていた日々に
極彩色のハサミが切れ目を広げていく

今までしてきた余計なことが、僕の舌を巧みに絡ませている
とうとう出口のなくなったもっともっと余計なことを茶色い髪にひっかけて
不本意ながらきびすを返す

ため息は丸めてゴミ箱へ
今日まで守ってきた順序が、ただ天敵になっただけだ


自由詩 超信地旋回 Copyright カマキリ 2013-02-12 20:16:30
notebook Home 戻る