後悔の指
朧月

人を責めるなんてきもちわるい
なのに時々夢中になってしまう
きもちわるがりながら
おぼれてしまう

自分をも責めながら
だれかのせいにせずにはいられない

きっと理由がいるのだ
生きることや歩くことに
それをくれないから
だれかを責めている

こたえが
書いてあればいいのに
さきゆく人は
どうして書いてくれないのだろう

そうして私の指にも
書きしるすものはない


自由詩 後悔の指 Copyright 朧月 2013-02-11 20:08:22
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