バックボーンを触る
朝焼彩茜色

バックボーンに何かを持っている
ひとかけらの人たちも 持っている

感情は箱を開けなくとも 持っている
豊かの糧に勝ち手を誇る感情の教え

持っている ザックバラリ バレンの刀が届かない処の懐にも
もちろんと顎でみぞおちをかする

繋がりの行方は果てまで 火葬のバックボーンにまで引っ掛けて
持ってゆく

持っている
尚浅い浅瀬の濃さを分け与えて 浅い域に誤解される

深みを持っている 美徳に美しくなんかない

優しさを手のひらに感情を託し 繋がる握手
敏いにはわかる 何かを持っていると

予測は溝で堕ちる 本物の浅はか
測り知るほど 浅はかに堕ちる

バックボーンを鳴らしている鼓動と共に
ひとり残らず

持っている何かを

優しいのが普通

だから

優しいのが普通


自由詩 バックボーンを触る Copyright 朝焼彩茜色 2013-02-11 17:59:29
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