オレンジのマントより
朝焼彩茜色

日が長く レンズに艶が昇り そのように見える オレンジのマント
その海を揺らす 人間業のようにも見える オレンジのマント

 王子様ですか 顎の筋肉の坂道に 憧れを乞う
 そのマントは感じるに自由ですか 幸せを仰いでいるマント
 私はそのように体に得ます

日が長く 細くレンズを緩める 湾曲の角度は計れない
その虹空を オレンジのマントで 幸せを贈る 人間業のようにも見える

 王子様ですか 瞳を覆う前髪の雫に 憂いをぼやかす
 鑑ですか 勝手に腑に落とします 貴方の溜息を
 私はそのように手放す些細を流します

日が長く カーテンを束ねたまま オレンジのマント
その言葉を辞書に刻む 人間もできること 精一杯神秘を仰ぐ

 王子様ですか 愛してくれるのですか
 素直に受け取る 自由の愛 オレンジのマント
 私はそのマントに包まれる

日が長く


自由詩 オレンジのマントより Copyright 朝焼彩茜色 2013-02-08 17:25:33
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