ブッダ
ドクダミ五十号

彼の人間性を疑う者が居るなら

架空の人間性に堕すが良い

享受出来るあらゆるを捨て

歩みを成した偉人の言葉は

あらゆる仮想的な神を凌ぐ

マーヤ婦人が命をかけて

産んだ事に

誰しも感謝をするであろう

彼が実在の人であるのは

学者が明らかにしている

ルンビニーもカピバラストーも

実在していて

「目あるひと」についての

たしかな顕彰がみつかっている

それを否定するなら

人間性の放棄だと云うよ

彼の遺した人間性の追求に

未だ追いつく人間はいない

インチキな奴が利用し

懐を温める時

わたくしの心は火と燃える

彼は望まないと思うから

インチキな「経典」を作った国に

現在は仏の教えはほぼ信奉が無い

儒教と云う手前勝手な「民族意識」が

毒として蔓延しているから

この状態をブッダを心の師とする

わたくしを含めた多くが

嘆いている

人間を深く考察した者は

詩をもって多くに合う言葉を使い

教え諭すのだった

これが廃れる事が

まさかある訳が無いと

思いつつ

静かに先人の書物を閉じるのだった


自由詩 ブッダ Copyright ドクダミ五十号 2013-02-08 17:17:08
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