朝陽
もっぷ

聞いてくれないことは
よくわかっているよ
でも言う

さみしいよ
とても

きみは翼があれば
ってのこして
発ったのか
それとも夢だったのか

あの日
わたしは邂逅なのだと信じたのに
目覚めてみれば空白が
亜麻色のシーツを
ちっとも乱さずに

ぽつん
と小鳥のカタチ

聞いてくれないことを
わかっているけれど
耐えたくないよ
この

さみしさは
とても

持て余す
ほどの
時間だって連れてくるし


、その時わたしの名を呼んだのは
朝陽

だった
かならず、
かならず許へゆくから、と



自由詩 朝陽 Copyright もっぷ 2013-02-06 03:12:40
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