あの時、生きることが第一だった
鵜飼千代子




自分が書きたい詩を書くこと
読みたい詩が読めること
それだけの為に
命をかけていた



「おしん」の最終回のように
かつて、我慢に我慢を重ね
頑張る姿が人の感動を
呼んだのかもしれない少女も
年老いて「説教臭い」
老害になるのかな



まだ終わっていない
自分の中での闘いは
生涯のライフワークとして
焦ることはしないけれど



何だか涙が出た



専業主婦センスで押し出せなかった
わたしがにおわせただけで
言葉では伝えられなかったこと
社会人での経験を駆使し優しく
余すことなく共有してくれていて



零下での生活を共有したメンバー
経歴は同じでも
敵対していたり、思想は様々



だからどうってこともなく
「零下は寒いよね」って
知っているわたしたちは
程よく他者を評価している







サプライズが嬉しくて
泣けたから

22時も大きく過ぎて、
23時近い頃電話をしたら
寝ていたよう



「ごめんね。
届いたことだけ伝えたくて。
また、起きている時に電話する」
って、切った。



ありがとう
ありがとう



わたしまた、
ライフワークを続けられるような気がする

というか、
続けるよ



誰の為でもなく。






自由詩 あの時、生きることが第一だった Copyright 鵜飼千代子 2013-02-04 23:36:53
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