冬の朝
ナラ・ケイ

口数の少ない
鳥の姿を探して
見上げれば
冬の朝焼け
冷ややかに燃え
寝起きの木々が
頬を緑に染め
はにかみ
目覚めたばかりの
空に描かれた絵は
またたくまに
太陽に消された
新しい朝
今日だけの朝

今日の太陽は
昨日の太陽とは違う
涙を拭いて
新しい太陽を見に行こう
今日のわたしは
昨日のわたしとは違う
悲しみを詩に変えたら
今日のわたしに会いに行こう
新しい朝
今日だけの朝


自由詩 冬の朝 Copyright ナラ・ケイ 2013-01-31 21:09:07
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