愚痴 口 朽ちて 独白
近藤正人

今日も仕事
明日も仕事
明後日も
来週も
来年も
再来年も
10年たっても
たとえ100年たって僕が死んでも
いついつまでも仕事仕事仕事の山
僕がしたところでべっつにどーってことないし
僕が死んだところでべっつにどーってこともないのに
なんでこんなに仕事しなきゃいけないんだろう
そりゃほかにとりえないじゃんとかいわれりゃそのとーりでさ
ちっとでも美味いもん食ったり良い女とあそぼーとすりゃ
バカみたいに金使うしさ
そりゃ仕事も必要なことくらいわかるけどさ
それにしたって
一生ってのはあまりに長いよなぁ
そういえば年末ジャンボ宝くじとかってあるけど
どーしたって3億円当たるほどいーことしてねーし
そんなもんに金使うほど金あまってねーし
良い女とあそぼーとおもえば断られるし
美味いもんくおーとおもったら手取りの15分の1だし
せーかつたのしもーとかおもってみたって
しんじらんねーくらい早く時間なんてすぎちまうし
ちょっと風呂浴びてボーっとしてりゃぁしらねぇうちにおねむの時間だし
おきたらおきたで淹れた紅茶も飲み干せないままに会社にいかなきゃなんねーし

だいたいしゅーまつのことかんがえてるわりには
ほんとーにたのしーことばっかのしゅーまつなんてこのごろねーし
べつに追われてもいないのに仕事におわれたふりとかすんのもヤだし
自分に自信あったことなんていまかんがえりゃまるで夢のことだし
ふときづいておーまわりにずいぶんと頭のいーひとがいるんだねー
なんて気取ったりして
おべっかつかったりして
笑顔みせたりして
なにも知らないイノセントなふりしたりしてさ

なにはともあれモノローグってのはこんなもんでさ
最後まで読んだ君は偉いよ

あたしゃあしたもはたらくね


自由詩 愚痴 口 朽ちて 独白 Copyright 近藤正人 2003-10-27 13:01:03
notebook Home 戻る